1歳のお誕生日準備
1歳の誕生日/一升餅・選び取りの由来
一升餅の重さや選び取りカードの由来とは?お祝い前に知っておきたい豆知識
◎どうして一升餅でお祝いをするのでしょうか?◎
一升餅の一升には一生という言葉が掛けあわせてあり、赤ちゃんが「一生食べものに困らないように」「一生健康でいられるように」といった願いが込められています。
また、1歳前から歩く赤ちゃんは、家(親)から離れるという考えがあり、重いお餅を背負わせて歩き出しを止めると意味合いもあったといわれています。
かつての日本では、お正月に年を取る(数え年)とされており、個々の誕生日を祝う習慣はありませんでした。
また、医療設備が十分でない当時は、赤ちゃんが無事にお正月を迎えることは喜ばしいことでした。これらの理由から、日本各地で1歳を迎える赤ちゃんを一升餅でお祝いする風習が生まれました。
◎お餅は縁起がよい食べもの?◎
お米文化の日本では、お米から作られたお餅は神様に備える神聖な食べものであり、お餅はお正月やお祭り・結婚などおめでたい日に欠かせない縁起のよい食べものとされています。
◎一升餅の重さはどのくらい?◎
一升餅は一升分のもち米(約1.8kg)を使うため、でき上がったお餅には2kg程度の重さになります。赤ちゃんが背負うのは大変な重さになります。
最近では、リュックで背負わせることが多く、リュックのサイズに合わせてお餅のサイズを見直すこともあるようです。小さめサイズのお餅を選ぶと、お祝いにきてくれた祖父母に分けることもできて便利です。
◎転んでしまったら?◎
立ち上がれたら「身を立てられる」
座り込んだら「家にいてくれる、家を継いでくれる」
転んだら「厄落としができた」
と言われ、どうなっても縁起が良いとされています。
◎いつお祝いするの?◎
赤ちゃんの1歳の誕生日当日にお祝いをするのが1番良いでしょう。
しかし、誕生日が平日だったりスケジュールの都合がつかなかったりする場合は、誕生日に近い土日や大安などお日柄の良い日に行われることが多くなっています。
◎一升餅の保存方法と美味しい食べ方◎
お祝いの席で食べきれない一升餅は、早めに切り分けて1個ずつラップに包んで保存しておきましょう。
しばらく食べる予定がないお餅は冷凍保存できますが、風味を保つためにも約6か月を目安にして食べきるようにしましょう。
冷凍したお餅は解凍方法によって触感が変化しますが、さまざまなアレンジで美味しく食べられます。
◎選び取りは将来を占う伝統の儀式◎
選び取りとは、アイテムを並べたりカゴに入れたりして、子どもが取ったもので将来どんな人になるかを占う儀式のこと。
最近では実物ではなく選び取りのアイテムが描かれたカードを用いることもありますが、意味合いは同じになります。
何を取ったのかに合わせて「こんな子に育つかも」「こんなふうになってくれるといいな」と、将来の姿に想いを馳せます。
選び取りをした後、食事会となることが多いので、家族で話に花を咲かせる話のタネにもなり、盛り上がるイベントなのでぜひ取り入れてみて下さい。
◎選び取りのやり方◎
①アイテムまたはカードを並べる
順番はお好みでアイテム(カード)を並べます。
②少し離れた位置に、子どもをスタンバイ
アイテム(カード)から少し離れた位置に、子どもをスタンバイさせましょう。
③子どもから手を離して、子供に好きなアイテムを取らせる
準備が完了したら、子どもにアイテムを取らせましょう。